弱者弱者の声は聞こえない 響かない権力に近づこうとする人は溢れ弱者は日陰に残される日陰の中は寡黙になり日陰は静まり日向の知らない深い世界に思考を研ぎ澄ましてそして日陰は醗酵していく
発光するキノコ発光し群がるキノコ達は遠くの宇宙に合図を送る故郷に合図を送る離れてしまった者たちへそしていつまでも去っていく
人間性この人は見てしまったのだ人間の後ろに覗く黒い影を右を見ようとしても左に向かせる大きな黒い手が頭を掴んでいる誰が作ったのか容赦なく呑み込もうとする大きな黒い深淵を残り少ない人間性が葉を食いしばる
使命大きな運動の中でわずかな物に残る原始的それが持っている人間の力を私のフィーリングに会う言葉で追っていく唯 よく私は間違いもするのだが残された時間の中でそれは使命です
故郷後になり 先に行き日を重ね 陽は沈みそうして故郷は過ぎていった毎年サクランボは春を思い出しヒマワリは夏に輝いた私は体を育て 思想はできていった既にその町を遠く離れ帰る理由を失くしてしまったのだがいつか又あの思い出を考える時はあるのだろう...
一生ナメクジに友達はいるのだろうかミミズに仲間はいるのだろうか一緒に戯れることなく個として生きていく共に生きた丘の上に神殿を築いた民の末裔は交わることなく朝を迎えた実に差別的に朝を迎えた
重荷古来 重荷を背負う者のために宇宙はあるのだ重荷は創造になる善意は単なる一つの状態だ悪意も単なる一つの状態だ進む者のために空間は出来ている永遠なるものは創造の力だけか
淋しいとき一人でいるときは良い人だったのに人間に交わると悪心が芽生えてくる今日も ムラムラ 湧いてくる私の悪の芽生え宇宙の悪が感応する聞こえる 聞こえる私を呼ぶ悪寒の源泉堕ちていく 堕ちていく脳の中の宇宙の最深部へサヨウナラ そして コンニ...
文明人へ足裏の柔らかさ 手の滑らかさは文明人への成立贅を尽くした廊下を歩き自動販売機が叫ぶ清潔が溢れ 道標は迷いを鎮め木陰は簡潔に並び 祭りばやしが満ちている止まれ私の双脚よふやけ切って自律神経が終わりを告げ秋斂の石の枕に行きつくまで君に語...
山川世界大宇宙の一点に身を置くはるか昔の門出の扉は固く閉ざされすでに帰るべき道はなく暗黒が全身をおおい 冷気が充満する山川世界のただ中に我に与えられし最後の救いの所在神仏の手が閉ざされようと人々の罵声の中に生きようと行き着くところの自然の落...