朝まだき

穏やかな日

やらなければ分からないこと動かなければ見えてこないこと自分の後ろが見えないようにいたるところにやせ衰えた人たちがいるのに何も見向きもされない子供たちがいるのに太い腕にからまれてる女性がいるのにいつも輝く朝日が誰にも降り注ぐ桜の花が毎日 毎年...
思い出

上と下

何のために生きてきたのかこんな小さな体で何のために生きているのかこんな大きな体で明るい心と 暗い心賢い頭と 狡い頭お互い補え合えば済んでいるのに単なる 赤と緑上も下も反対から見れば 下と上初めは通じていただろうに
夕照り

残るものと消えていくもの

この齢になって最近 たびたび私の周りに骨のついた鳥の羽根が落ちている自分で落としていった訳でもないだろうに地球の一角で殺し合いがあったのだ殺すものと殺されるもの生物は運命から逃れられない賢命を願って出てきたハズなのに祈りは 望みはこうして断...
夕照り

白い花

白い花が小さな息をしているそんか音が静かに聞こえる日雲ものんびり動いていたもう父母の思い出も糸になってしまった兄弟のは ほとんどボンヤリとしているもう私は地球の一粒となっている右往左往の力の中で少し風が吹けばいづこと選ぶことなく漂うだけの行...
夕照り

人の世

もう このようにしか生きられなくてこの姿にて終わってしまう人の世の侘しさに今日の夜なんと短い人生だった小さな夢を追って生きてたけれど唯の蜃気楼のよう少しの風で飛ばされる位の皆いっぱいの可能性と期待の中緩慢に 草を食んでただけだつたもう消えよ...
思い出

虫と人

虫はどこまで行けるのだろうか海は飛び越えるそうだが地球の裏側は見れない人は自分で海を飛び越えられないが地球の裏側は見れるしかし 虫も人も相手の裏をかく生きるためにかくそうやって一緒に生きてきたそうやって終える時にはお互いに称えなければならな...
朝まだき

何くそと

ここに一つの涙が生まれたあの小さな星の中にあのキライな人間もあの悔しい人間もいたにはいたが離れてしまえば唯の人懐かしい人だけの世界も物足りないだろうから人の心を捜しに本当の人になろうと生きていく
思い出

赤トンボ

何故 お前はもっと強いものに進化しなかったのだい群れるだけじゃ 仕方ないじゃないか明日は 大きくなれるとでも思っているのかい世界は そんなに甘くはない今では もう追われるだけになってしまい幸せなどとは遠く離れてしまって繰り返しだけの人生であ...
思い出

昔あった音たち

もう消え去った音たちはなつかしく今 漂っているハエの羽音皆 捜している音がある心の奥に潜んでいるそれを いつか 又聞きたくて日々をやりくりしてきても音でなく 記憶となった音私をどこまでも包んでくれたいつまでも一緒にいてくれた響きあの音たちに...
夕照り

人の世

人の世を淋しく生きたなんて誰も見向きもしないそんな人もあちら こちらにいて静かに生きている猫もそうだし トンボも豚もそうだったそれは仕方のないことだとしても追い払おうとした人は晩秋となりズルサだけが 心を支えている