夕照り

憎しみの本質

人は終わりに近づくと生を急ぐ悪は悪を生み一握りの号泣など笑って見ている殺し合いは殺し合いだけを残し一国の政治家でなく全世界の政治家などガンはいつも残り拡散を潜める人は人に生まれたことを感謝しなければならない
朝まだき

一人

私に聞こえる宙の涯のザワメキ父も母も聞いた懐かしい響き人のやること出来ることを教えるあなたなど大したものではないと苦しみに耐えられる知性などない集えば何でもやるのだ一人にいつも戻る何ほどのものであるのかほんの弱い知性など一人さえ救えないのに
供養

重荷

古来 重荷を背負う者のために宇宙はあるのだ重荷は創造になる善意は単なる一つの状態だ悪意も単なる一つの状態だ進む者のために空間は出来ている永遠なるものは
供養

虫のうらみ

一ミリの虫の動きすさまじくウンコを残し 動き去る昨日 五ミリの蛾を掃除機でいっぱい吸った残った一匹が今日しつこく私を攻撃する泣いているのかいつまでも いつまでも まとわりつく私は暗い気持ちで 夕方を迎えた
思い出

シオカラトンボ

シオカラトンボは最近見かけない何処に行ってしまったのか歴史を終えてしまったのかい人間の頭を好んで休んでいた幼い手に腹へ棒を刺されたりいやなこともいっぱいあって良い土地を捜していたのかもしれないもう戻ってはくれないのかい山の清流に足を浸してい...
思い出

通り過ぎれば

私の人生はほんの小さな出来事で終わりです起こったことも唯の風行ってしまったでは淋しいとしても少し離れたところに立つ人にはやっぱり唯の風少々弱いのやら強いのやら通り過ぎれば後ろに去ってせめて見てるは その人だけで誰も最後までは見ていない見えて...
夕照り

遺伝

私の耳に今日も心の彼方から絶え間なく響く 届いてくる叫び荒々しくも澄んでいる私の祖先もその中で生き私の子供たちも包まれていく私はその中で育ちそして一個の感性になっていく
思い出

秋とトンボ

窓の網戸にトンボが曇天に最期の時間を休んでいるいっぱい食った美味いものもいたし まずいのもいたアッという間だったなぁ一度きりの秋なんて親は何をしていたんだっけ爺さんの話は聞いたこともない風に乗って旅に出たいとも思ったが勇気が無かったのだそれ...
朝まだき

地球

なぜか こんな世の中であなたを抱きしめたかったのにそれはダメでも宇宙の片隅に美しくはないが 愛が芽生えた繁茂する雑草の中に小さなオレンジ色の花が咲くように心の花も咲いてくる植物も育ち 心も育ち引き継がれた栄養を吸って時間の園から躍動があふれ...
思い出

ちぎれ雲

色を失った世界の音だけが残った空間にいる宇宙の果てを感じる脳は一人だった誰もいない 誰も待っていないいつか来る世界だとは分かっていたのにいつも川の中の生活をして昇る太陽ばかり見ている夢ばかり見ているのではないと夢を知った人が言う空に浮かんだ...