朝まだき

創造の源泉夜の底知れない波動の中に身を落として繰り返す初源のつぶやきの中に入る聞こえるようなかすかなうなりその中に浸っていると閉ざされた影像が泥に湧き出るガスのように姿を顕してくるそうして人は創造を紡いでいく
思い出

生い立ちの理由意味もなく生きている人生ですが自分自身 ミミズの如く生きられもせず体の大きな見栄だけですそれが 唯 道端を歩いているいつもの狭い往来の中で小さく小さく蠢いている朝陽に少しの夢を浮かべ夕日に去った人達の記憶をわびしがり日に日に継...
供養

影宇宙の片隅に行ってしまった者たちは遍歴する影となって充満するしかし どれだけ本当の影を持ちえたのだろうか君はどれだけ知っているかあなたの いく代かの結類が大脳皮質の中に生きているか悲しみの人達がいた喜びの人達がいたいつまでも生きていること...
朝まだき

穏やかな日やらなければ分からないこと動かなければ見えてこないこと自分の後ろが見えないようにいたるところにやせ衰えた人たちがいるのに何も見向きもされない子供たちがいるのに太い腕にからまれてる女性がいるのにいつも輝く朝日が誰にも降り注ぐ桜の花が...
思い出

上と下何のために生きてきたのかこんな小さな体で何のために生きているのかこんな大きな体で明るい心と 暗い心賢い頭と 狡い頭お互い補え合えば済んでいるのに単なる 赤と緑上も下も反対から見れば 下と上初めは通じていただろうに
夕照り

残るものと消えていくものこの齢になって最近 たびたび私の周りに骨のついた鳥の羽根が落ちている自分で落としていった訳でもないだろうに地球の一角で殺し合いがあったのだ殺すものと殺されるもの生物は運命から逃れられない賢命を願って出てきたハズなのに...
夕照り

白い花白い花が小さな息をしているそんか音が静かに聞こえる日雲ものんびり動いていたもう父母の思い出も糸になってしまった兄弟のは ほとんどボンヤリとしているもう私は地球の一粒となっている右往左往の力の中で少し風が吹けばいづこと選ぶことなく漂うだ...
夕照り

人の世もう このようにしか生きられなくてこの姿にて終わってしまう人の世の侘しさに今日の夜なんと短い人生だった小さな夢を追って生きてたけれど唯の蜃気楼のよう少しの風で飛ばされる位の皆いっぱいの可能性と期待の中緩慢に 草を食んでただけだつたもう...
思い出

虫と人虫はどこまで行けるのだろうか海は飛び越えるそうだが地球の裏側は見れない人は自分で海を飛び越えられないが地球の裏側は見れるしかし 虫も人も相手の裏をかく生きるためにかくそうやって一緒に生きてきたそうやって終える時にはお互いに称えなければ...
朝まだき

何くそとここに一つの涙が生まれたあの小さな星の中にあのキライな人間もあの悔しい人間もいたにはいたが離れてしまえば唯の人懐かしい人だけの世界も物足りないだろうから人の心を捜しに本当の人になろうと生きていく