人生

田舎の町で生まれ
その町で育ち
景色が靄に霞んでいくように
何も人生は気付けなかった
唯の 細き道であった
花を植えたり 巣箱を掛けたり
一通りのことはやってみたのだが
食い散らかすだけでは
何とも仕方のない話で
最後の月日に読経をする