思い出

讒言

讒言する人があり讒言される人がいて讒言される人が 又 ほかの人を讒言する讒言する人も 又讒言されてこうして讒言だけが残っていきだんだん世の中が暗くなっていく朝焼け 夕焼けに昼もそうなったら 夜もそうだったら誰も残れる人はいない餓鬼だけがいる...
供養

宮沢賢治とは

心の中に歌が流れていた無から生まれた本気の魂だ無から生まれて誰にも響いていった懐かしかったそこに美があった何にもないところにネギが育つようにどこに有ったのか何故生まれたのか存在の持つ必要性存在の意味を知った
思い出

幼い頃の夢

我々は何故権力に擦り寄るのか私は貧しい時代の子供たち擦り寄る者達の喧しさ権力の高笑いそこには何も生まれないいたる所に渦を巻いて寡黙な者たちの上で 空で雄大積雲となって下ってくる静かな人達の群れは見晴らしの良い低山を目指す幼い頃の清流の夢を思...
朝まだき

一緒

明日はなくてもいいよ今日があればいいよなんて思わないで楽しい人も 悲しい人もいつかは終わる人達だから一緒の人達だから恨みっこなしで明日の朝日を見ようよふるえる人も又 何処かに辿り着けることを信じているだって 一緒だから
思い出

旅立ち

故郷は離れていく肉親を残し 田圃を置いて明日のために 生地を旅立つ有ったものは少しずつ消えていき消えていくものに従って故郷は失っていくあなたの祖先もそうやって私が今ここにいるさようなら思い出さようなら 懐かしい人達
思い出

あなたのために

一つ 私はあなたのために代わりに死んでも仕方ないと祈る一つ あなたのために幸せを祈ったのに何も出来なかったから一つ せめてあなたに人生を充分楽しんでもらいたいから一つ あなたの最後の時間が訪れた時    私をなつかしく思い出して欲しいから一...
供養

運命

食べるものと食べられるものと私はそんな中で生きていく善悪の前の運命離れられない前の論理迷える人の世迷える民の神さびしく見ているだろう悩みは永遠につづく
朝まだき

小さな私と蛾

小さな私と蛾私を無視する人よそれでも私は生きていかなければならないそれはそれで諦めようそんな仕方のない世の中隠れて生きていくよ隠れても楽しみたい五ミリの蛾でさえわき目も降らず羽根を空間に打ち振るうのになんと勇ましいことか鷹の野望を持ってはる...
夕照り

万物

万物人は我が物顔で 世界を理解するそれぞれが 善悪 上下 も無く存在していく鳩より鷹が強いとか鷹よりノミが強いとかヒマワリはシロツメ草より輝いているとかヒマワリは人に切られて陽に干されたり皆 その場から離れられない吐いた息は巡っていくのに利...
夕照り

紋白蝶

紋白蝶どうして人は うわさ 陰口で生きていくのか私などの小さな人間をうわさするのは短い旅路の間のどうでもよいこと頭だけの知識で生きているだけなのだから借り物の知識なのだから人を動かす力があるのなら 変えてしまう力があるのなら人の苦しみは意味...