思い出

歩く

田圃の畦道を歩く田舎の林道を歩くいつかの時間が待っている懐かしき人々の声が聞こえてくる私はたたずむ耳は静かにあのざわめきを捜している
思い出

私は一度石と心が通ったことがあるその石は私に語り掛けてきたし私の心を和ませてくれたのです私の心の形と通う偶然の形をしていたのです何億年と一人でいた石は驚いたでしょう今は風雪に耐えた体を綿とガラスの瓶の中でかすかな風の音を聞いています
思い出

真実

大草原の中に一つ私の墓を建ててくれそこはいつか不毛の地になり海の底になり何も痕跡を失くしてしまうかもしれないが真実だけが残り私も真実の一部になりそして 全てと一緒に時の船に乗る
朝まだき

新生物

まもなくどこかで新生物か生まれるいたる所にその気は満ちていてアスファルトの中 電気の中それが善やら 悪やら 無やらそれを進める力が徳を極めることなく空を流れている
夕照り

地球(褶曲)

私が求めているのもたわみ皆が求めているのもたわみそんなものが地球力をため歪みをためそれでも浮いている沈まないだけの球体
供養

キャッチボール

人生はキャッチボール遺伝子を思いを伝えていくものそして 伝ええなかった者にはそこはかと静寂が残り長い歴史の記憶が途切れることの言い知れぬ深い呼吸が湧いてくる
思い出

バタバタした虫

1ミリの虫が手足をバタバタさせているよ巨人の私を食べられるかどうか見ているよマズそうだなどと見ている雑食性だから旨いのにそんか好き嫌いだからお前は1ミリの虫から成長出来ないのだ
夕照り

段々しぼむ

哀しみあり 貶めあり少しの幸福あり段々しぼんでいく私たちは最後まで いつまでもそのままなのか右足を痛めた筋肉は段々しぼんでいくつまらない事を考えている脳は段々しぼんでいく
思い出

夢の人生

夢溢れ夢流れ夢忘れていく人生のご苦労なこと大きな夢はつぶれ小さな夢に泣く私が聞いた夢私が隠した夢生まれた時からずぅ~と夢に沈んだ人の世一つまみの人だけの夢やはり神はそれを微笑んでいるのだろうか
朝まだき

妻の入院

妻が入院の日は一日中 虹がかかっています西に東に高く低く運命が迷っているようですこれまで運命に逆らった日々今日も立ち向かう無常の者が息を吐く不思議に箸の折れた日でもありました