朝まだき

朝まだき

生きるさびしさの心一人ぼっちの心正しい人の下の心それが私下から上目遣いは止めて底に安住しよう毎日を コツコツとそれで何の恥ずかしいことがあろう自分の能力に甘んじようそれでも生なのだ立派な 生なのだ優れた人の分からない強い生なのだ
朝まだき

私の祈り人間は所詮 さすらい人最後は一人 いつも一人いくつもの山を越えて行かなければならないその先に何があるのか分からないから良いのやら 悪いのやら二択が人生で 明るいのやら 暗いのやらせめて 立ち止まらなくても 済むことを祈る私は 恥じ入...
朝まだき

祈りタヌキを轢いた 故郷はもう帰れないそこが あなたの最終地親が待っていたかもしれない子が待っていたかもしれないそこであなたは宇宙の分子となった思い出があったのに精神があったのに歩みはどこまでも続いていたのにもう 振り返るだけの人生人生とい...
朝まだき

僅かな希望残念だけど 世界は一瞬間の堆積残念だけど世界は一人一人の集積でしかないのに繋がっていると願うのは誰かが残した僅かな希望の残光
朝まだき

それぞれの神偉大な神よ末裔のなりふりを見てあなたの出現を知るやはり 必要が必然を生む無から有は育たない民族の限界は羽搏かない私の民族も根本を引きづっていく民がとどまるかぎり神も羽搏かない
朝まだき

戦争その時考えよあなたが人を殺すのか誰かが人を殺させるのか離れよ第三者たちの浅ましい心からそうして残りたい自分の魂生殖前の存在の本質へ
朝まだき

タコ私は昔 タコの美人に会ったことがあるそれはそれはツヤがあり優しそうでとても怒るカニを睨め殺す顔には見えなかった今では 全ての生存に懐かしくなって余った手で魚たちを手招きしている
朝まだき

風と花々父と母がいて満面の子供たちだが淋しいだろういない今はいつかは何も失うだろういないのにでも道は続く見えない道が一人の道が人であれば歩きづらい道がそこに せめてもの風と花々
朝まだき

他人人は折角生まれてきたのに自分ということでなく他人が折角生まれてきたのに邪魔しようとする折角生まれてきたのに豚で無かったのに蛇でなかったのに皆んな なんでもなかったのに
朝まだき

裸の山裸の山は優しく楽しいいがぐり頭のようにカッコいいのやら 悪いのやらボコボコ ガタガタ連なってウサギがぴょこんと眺めているよカラスが月見て吠えていた