朝まだき

朝まだき

吹雪の中

吹雪の中もみの木は嬉しそうに枝を上下に揺らしているもみの木は吹雪を粉雪を待ち焦がれている吹雪が懐かしい声になっている生命の力が励ましている
朝まだき

時空

風はインフレーションの残像人は宇宙を漂って138億年を飛ぶあなたと会えるのはいつの日か可能性の発見人はいつも夢見ている
朝まだき

言の葉

人は言葉で出来ている言葉とはタテ ヨコ ナナメの三次元四次元 五次元になる時言葉は増殖を始める
朝まだき

可能性

まん丸の宇宙に四角い思考が生まれまん丸い地球に四角い人が生まれ時間の川が角を削っていく力学の世界に 精神が生まれ角張る世界が静まっていくそんな未来はある可能性は いつまでもある
朝まだき

歌は心の広場何気なく人が行き交い何となく心が通い合うお互いを意識しながら挨拶もせずにすれ違っていくそんな場を作っていく
朝まだき

正義の味方

私の敵は誰だったのだろう正義の味方の道具を揃えていつか立ち上がるハズだったのに筋肉は衰え知覚も定かでなくなってもう飛ぶことは無理だ私を待ってた人はいたのにだが私はまだ諦めてはいないいつか明日の光を灯すのだ
朝まだき

一人

私に聞こえる宙の涯のザワメキ父も母も聞いた懐かしい響き人のやること出来ることを教えるあなたなど大したものではないと苦しみに耐えられる知性などない集えば何でもやるのだ一人にいつも戻る何ほどのものであるのかほんの弱い知性など一人さえ救えないのに
朝まだき

地球

なぜか こんな世の中であなたを抱きしめたかったのにそれはダメでも宇宙の片隅に美しくはないが 愛が芽生えた繁茂する雑草の中に小さなオレンジ色の花が咲くように心の花も咲いてくる植物も育ち 心も育ち引き継がれた栄養を吸って時間の園から躍動があふれ...
朝まだき

一緒

明日はなくてもいいよ今日があればいいよなんて思わないで楽しい人も 悲しい人もいつかは終わる人達だから一緒の人達だから恨みっこなしで明日の朝日を見ようよふるえる人も又 何処かに辿り着けることを信じているだって 一緒だから
朝まだき

小さな私と蛾

小さな私と蛾私を無視する人よそれでも私は生きていかなければならないそれはそれで諦めようそんな仕方のない世の中隠れて生きていくよ隠れても楽しみたい五ミリの蛾でさえわき目も降らず羽根を空間に打ち振るうのになんと勇ましいことか鷹の野望を持ってはる...