朝まだき

朝まだき

一人

私に聞こえる宙の涯のザワメキ父も母も聞いた懐かしい響き人のやること出来ることを教えるあなたなど大したものではないと苦しみに耐えられる知性などない集えば何でもやるのだ一人にいつも戻る何ほどのものであるのかほんの弱い知性など一人さえ救えないのに
朝まだき

地球

なぜか こんな世の中であなたを抱きしめたかったのにそれはダメでも宇宙の片隅に美しくはないが 愛が芽生えた繁茂する雑草の中に小さなオレンジ色の花が咲くように心の花も咲いてくる植物も育ち 心も育ち引き継がれた栄養を吸って時間の園から躍動があふれ...
朝まだき

一緒

明日はなくてもいいよ今日があればいいよなんて思わないで楽しい人も 悲しい人もいつかは終わる人達だから一緒の人達だから恨みっこなしで明日の朝日を見ようよふるえる人も又 何処かに辿り着けることを信じているだって 一緒だから
朝まだき

小さな私と蛾

小さな私と蛾私を無視する人よそれでも私は生きていかなければならないそれはそれで諦めようそんな仕方のない世の中隠れて生きていくよ隠れても楽しみたい五ミリの蛾でさえわき目も降らず羽根を空間に打ち振るうのになんと勇ましいことか鷹の野望を持ってはる...
朝まだき

人間の努力

人は宇宙から生まれどれだけの時間があれば良いのか無と有の行く末究極が無いとすれば混沌のみか自由意志は無限自由意志は苦悩の源泉楽しむ人もあり 苦しむ人も生む宇宙は幸福など望んでいないしかし 脳は作り上げた二項対立永遠の人間の努力は続く
朝まだき

創造の源泉

夜の底知れない波動の中に身を落として繰り返す初源のつぶやきの中に入る聞こえるようなかすかなうなりその中に浸っていると閉ざされた影像が泥に湧き出るガスのように姿を顕してくるそうして人は創造を紡いでいく
朝まだき

穏やかな日

やらなければ分からないこと動かなければ見えてこないこと自分の後ろが見えないようにいたるところにやせ衰えた人たちがいるのに何も見向きもされない子供たちがいるのに太い腕にからまれてる女性がいるのにいつも輝く朝日が誰にも降り注ぐ桜の花が毎日 毎年...
朝まだき

何くそと

ここに一つの涙が生まれたあの小さな星の中にあのキライな人間もあの悔しい人間もいたにはいたが離れてしまえば唯の人懐かしい人だけの世界も物足りないだろうから人の心を捜しに本当の人になろうと生きていく
朝まだき

創造者

人生の物語を作る皆 生まれながらに創造者運の良いのもあれば 苦しいのやらそれでも立派な芸術家なのだ内側から作る人外側から作る人宇宙は二つと同じものは作れないその自覚が必要だ皆 立派な生き物なのだ
朝まだき

人の掟

限りある言葉で 限りなき世界を見えているのは小さな世界で全てを理解するのは不可能なことスズメの鳴き声さえチチチ チチチとしか表現出来ず仲良くはなれないせっかく同じ時代を生きたのに握手も出来なかったのは10本の指と 羽毛の羽根を選んだちょっと...