思い出

思い出

真実

自然を観察しよう顕微鏡で見極めよう花を昆虫を岩石を周囲をそこに一つの意志の美の形が有るはずだから忘れてきたものを思い出し小さな小さな真実を感じる
思い出

道草

道草は遠い昔の思い出を湛えて皆みんな一緒だった淋しさなどはひとかけらも無い温かな時の流れだった
思い出

アベベの蛇口

アベベは走った鬱蒼としたジャングルでなく人人人のジャングルを国のため自分のため最期まで一人で走った頂点に立った時欲しかったのは丸い飾りでなく家族への蛇口だった
思い出

輪廻

私がいて母がいて父がいて子供がいて友達がいて挨拶していく人がいて隣人がいて人間がいてそして母が去り父が去り私が去り子供が去り優しさの中に温もりの中にあなたは残りそして又継いでいくあなたはなんと偉大な人間なのだ
思い出

そんな時代

月にアコーディオンが流れる10万年後の人間は思い出しているアコーディオンに潜んでいる地球を
思い出

宇宙より

人は宇宙に作られたそして人は宇宙を創っていく故に 宇宙には人が詰まっている   神も詰まっている宇宙には狂気も苦悩も潜んでいる生も死も 美も悪も 男も女も飛んでいる漂って争っている幸せが分かる時は今はもう遅い
思い出

熊と私

ツキノワグマは住宅街の中を嗅ぎまわる川を渡って果樹園に通う私は朝方の青い空の中でちぎれ雲を追って泳いでいく故郷の村は霧から目覚めては初夏の太陽を田植えの隣人と過ごす降ってくるような懐かしさが体を満たした
思い出

昔の空

空はいつも同じ空ではない幼い頃澄んでいた空今は懐かしく思い出を語るもう戻れないところではあるがいつも希望で振り返る
思い出

虫と私

幸せは空の上に有れば良いのに昇ったって掴めるものじゃなしままに山の森の奥の暗がりに又 朽ちそうな建物の裏にあったりする時もあるそこは虫たちの天国だそれなら皆 虫になれば良いってことか馬鹿な 虫は一日一日で生きていく
思い出

シオカラトンボ

シオカラトンボは最近見かけない何処に行ってしまったのか歴史を終えてしまったのかい人間の頭を好んで休んでいた幼い手に腹へ棒を刺されたりいやなこともいっぱいあって良い土地を捜していたのかもしれないもう戻ってはくれないのかい山の清流に足を浸してい...