夕照り 白い花白い花が小さな息をしているそんか音が静かに聞こえる日雲ものんびり動いていたもう父母の思い出も糸になってしまった兄弟のは ほとんどボンヤリとしているもう私は地球の一粒となっている右往左往の力の中で少し風が吹けばいづこと選ぶことなく漂うだ... 2025.06.03 夕照り
夕照り 人の世もう このようにしか生きられなくてこの姿にて終わってしまう人の世の侘しさに今日の夜なんと短い人生だった小さな夢を追って生きてたけれど唯の蜃気楼のよう少しの風で飛ばされる位の皆いっぱいの可能性と期待の中緩慢に 草を食んでただけだつたもう... 2025.06.02 夕照り
夕照り 人の世人の世を淋しく生きたなんて誰も見向きもしないそんな人もあちら こちらにいて静かに生きている猫もそうだし トンボも豚もそうだったそれは仕方のないことだとしても追い払おうとした人は晩秋となりズルサだけが 心を支えている 2025.05.15 夕照り
夕照り 最後の関門喜びはいつしか去り沈黙の霧が覆う日々頭は 又上げる時は無く懐かしき人々も もう周囲を去ってしまったいつか来る日ではある小さい頃は思いも及ばない灰色の明日過去の人達は見事に突き抜けていったその教えのとおり私も超えていく先は何も無くて... 2025.05.12 夕照り
夕照り 人類の歴史人類の歴史は 40万年経って進化した者と 変わらず 残った者宿命と生きるのは同じ割の合わない者もいるまったくヒドイのもいる等しさを求めて戦う者等しくあれと 額に汗する者自分を価値ある者とした者か弱くさびしく終わる者多分 それらはい... 2025.04.30 夕照り
夕照り 大きな居場所お前も生きているのか生きている価値があるのかなどと言われたり 思ったりどうしようというのだそれでも生きていゆかなければそれでも花は咲くそれでも暖かい陽は昇る英知などというものは要らないそこに生きようそこを見つめようそこにも大きな... 2025.04.24 夕照り
夕照り 詫びる折角生まれてきたのにくねるだけの人生で何の意味があるのか雑草のように生えてきて意味もなく凋んでいく一人が生きるためにどれだけ犠牲にすれば済むのか何と不合理なことどこに合理的で 進化なのだ毛蟹に今日はせめて詫びなければ 2025.04.21 夕照り
夕照り ヒトデの手空から有への一瞬は私の始まりであった閉じ込められた運命の存在位置はある生きていく位置か 死んでいく位置かその間の 悪戦苦闘 泥まみれ這い上がれぬ道は 目の前に黒々と四方八方から伸びる手はタコの手やら ヒトデの手やら分からないから戻... 2025.04.08 夕照り
夕照り 面倒な世界きれいな人間なんて本当悪人なんてウソ頭が良くなると何かが無くなるのに馬鹿な人間がいるなんて信じられないウソの必要と 不必要曲がった心なんて 世界がその人だけなら正義の人は 相手があればこそ個体だけ一杯の世界になれば何も問題は無いそ... 2025.03.27 夕照り
夕照り 正義普通の日が過ぎていく誰も自分を鍛えていない弱い人間を見捨てない困っている人間に共に歩むそんな強い人が たまにいる口だけ大きいのは いつもいるそんな多くの人の間で口だけ先に進む最後に出来た機能が人間の未来を暗示する 2025.03.08 夕照り