カエルは見てい

大きな才能は 全てを受け入れる
小さな才能は 全てを拒否している
その間に私達はいるのだが
春の田圃の水の中
カエルが目だけ出し
世の中を見ている
どの人間も
せわしく せわしく見えて
目を見開いていたのは
当然のことだった