供養

 

 

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重荷

古来 重荷を背負う者のために宇宙はあるのだ重荷は創造になる善意は単なる一つの状態だ悪意も単なる一つの状態だ進む者のために空間は出来ている永遠なるものは
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虫のうらみ

一ミリの虫の動きすさまじくウンコを残し 動き去る昨日 五ミリの蛾を掃除機でいっぱい吸った残った一匹が今日しつこく私を攻撃する泣いているのかいつまでも いつまでも まとわりつく私は暗い気持ちで 夕方を迎えた
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宮沢賢治とは

心の中に歌が流れていた無から生まれた本気の魂だ無から生まれて誰にも響いていった懐かしかったそこに美があった何にもないところにネギが育つようにどこに有ったのか何故生まれたのか存在の持つ必要性存在の意味を知った
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運命

食べるものと食べられるものと私はそんな中で生きていく善悪の前の運命離れられない前の論理迷える人の世迷える民の神さびしく見ているだろう悩みは永遠につづく
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迦陵頻伽

来世を夢想する人の世の限界を超えたい進化と別の世界に生きてしまった一寸の愛を作った位でここまで来てしまった私の今を貢いだ先人たちに北国を目指す白鳥のように帰趨の響きがさかんだキーチロチロキューと迦陵頻伽の末裔が最近 私の周囲をキレイに飾って...
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宇宙の片隅に行ってしまった者たちは遍歴する影となって充満するしかし どれだけ本当の影を持ちえたのだろうか君はどれだけ知っているかあなたの いく代かの結類が大脳皮質の中に生きているか悲しみの人達がいた喜びの人達がいたいつまでも生きていることは...
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見慣れぬ花

あなたの悪は あなただけのものではないあるものは全て宇宙にあったもの真実は 平等は 有のみ無も有の一部人は知らざるトゲを持っている頭と足が逆のような生き方を何十万年と生きて変わらぬまま 頭は上へ 足は下へその中に たまに 見慣れぬ花が咲いて...
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心の方向

足になれなかった手手になれなかった足体の愛おしさ顔は前になって良かったてっ辺にあって良かった手は二本 指は十本足は二本で走れた心だけが方向が定まらなかっただから 心は隅に孤独を抱えてしまった
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くびき

自由に自分の人生を歩いてみたいやっと離れた人生のくびきからあの最後の日まで月が夜空を渡るように雉か夜明けにこっそり鳴くように人知れず 自分の勤めを果たしていくそれでも諦めきれない時はカエルの合唱に朝のカラスの呼びかけを静かに聞いて一つになる...
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苦界

夢から始まる夢が無ければ 何も始まらないだろうが夢を持てない 辛い未来が残る人はどこにもたどり着けない淋しく野に立つしかない君だけじゃない 君だけと思わないで風が心無い調べを寄せるそこで倒れた人はいた右も左も無情の人ばかり闘うな 闘うな過ぎ...