供養

 

 

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故郷

自宅の側に幅5間の清流が流れ寒い日の明け方下流にリンゴと鶏を食いにツキノワグマが渡っていく野性にとってそれが日常であった親から教えられた励ましであった
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暗いマントを着た聖人仕事が終われば定めの土地に留まるだけ懐かしい者達への思いにふけるか懐かしい故郷を思い巡らすか運命の重みにめげず静かに佇む 永遠の中の奇跡じっーと私を見つめている
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野に放たれた牛へ

君に優しくなでる手を信じてはいけない君に道を開く者の企みを離れろ君は自分に作る道しか救いは無い私も鬼 周囲の鬼君には可愛らしい角二本だけ与えられたそこを逃れるには楽園らしきを捨てるのだそこから始まる先に夢があるとは分からないでも そこから始...
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ハヤブサ

最期はすべて燃え尽きてしまうそんな勇ましさだったあなたに睨まれたら逃げることは出来ないそんな力は不幸しか望めないそれは父が望んだ 母が望んだ希望だった生のとある一本道悲しい運命の一本道
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ヒロシマ

そこはゴミ捨て場ではないのだしゃれこうべ 人骨がガサツに重なっている累々と累々と溶けた人想像出来ないことは 人間の権利か想像出来ないのに消された人間人を超えれる人はいるのか裁かれずにのうのうとまだ二本足で生きている
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バカな人

なんとこんなバカな人間がいるのだまったく自分の全人生を他人に捧げてそれでバカみたいに笑っているこんなに皆自分のために生きているのに心の喜びのために生きている何故そんな生き方が出来るのだ人間性の差が極端であっても最期は私の方が満足しているハズ...
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重荷

古来 重荷を背負う者のために宇宙はあるのだ重荷は創造になる善意は単なる一つの状態だ悪意も単なる一つの状態だ進む者のために空間は出来ている永遠なるものは
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虫のうらみ

一ミリの虫の動きすさまじくウンコを残し 動き去る昨日 五ミリの蛾を掃除機でいっぱい吸った残った一匹が今日しつこく私を攻撃する泣いているのかいつまでも いつまでも まとわりつく私は暗い気持ちで 夕方を迎えた
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宮沢賢治とは

心の中に歌が流れていた無から生まれた本気の魂だ無から生まれて誰にも響いていった懐かしかったそこに美があった何にもないところにネギが育つようにどこに有ったのか何故生まれたのか存在の持つ必要性存在の意味を知った
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運命

食べるものと食べられるものと私はそんな中で生きていく善悪の前の運命離れられない前の論理迷える人の世迷える民の神さびしく見ているだろう悩みは永遠につづく