花見

満開の桜が丘の上で光っている
こんなに今輝いているのに
喜怒哀楽の遺伝子が 通り過ぎていく
毎年頼りない心を包んでいる
あちらで酒盛りだ
人の世の一瞬でしかないのに
花の心と呼応して
束の間の時を
個人のはかなさを共有していく