思い出

思い出

時間

風から全てが始まる青空が時を降らせる見ていた時を降らせる私もいた あの人もいた思い出は淋しい記憶に溜っていた時間それが分かる今日の幸せ故に風が全てを知っている
思い出

明日のカエル

車の通る雨の舗道にお前は端座して明日を夢見る何故お前はそんなに世の中をなめ切っているのだのんびりした顔をしてとぼけた面構えでそれとも覚悟しきった自殺者かお前に明日は無い
思い出

人生

私は今日会社の事務机でぼっとしているこんな時間が長い生物の人間の歴史の中の一部なのだと思うとつと笑いが込み上げてきた
思い出

桜

花を散らせて 春が行く無情に吹く 世の徒然の疾風にあでやかさを 弄ばれながら今年も この世の春を淋しく散らせていく
思い出

晴れた日

呑気の売り子さんが私を見ているじ~と見ている私もつられてじ~と見つめ合うそして 二人共 笑った
思い出

風

風は人の間を淋しく流れていた悲しいものの間を淋しく流れていたどうすることも どうしようもなく流れていた昔々様々あって悲しい出来事の時も西から東へ 南から北へ木々とすれ違ったり土と遊んだりしながら無邪気にもの達の間を流れて行ってもう 還ってく...
思い出

残像

父が死んで父は檻に閉じ込められてしまった私は又私の過去を失ってしまった死んだ人間が記憶の中で生きている若くなったり歳を老いたりまだ素っ裸で居間を歩いている絵の無い映像になって私を睨んでいる
思い出

私の町

冬になるとモックモックと雪が降り続き地球の中の一点にそれも小さい小さい一点に閉ざされて誰も誰あーれも口を独り言ちているのでした
思い出

金魚

大きな世界に有りながら20cm四方の世界しか知らない与えられなかった知ることの少ない空間そんな中であなたは何を見ているのだろうおぞましさと何年たっても変わらない世界であなたは光の箱の中で隠れる場所の無い空間で悲しさに包まれることはないのだろ...
思い出

放課後の秋

学校が終われば遠くの紅葉の山もまっかな真っ赤な夕日に囲まれて帰り道の友達もだんだんといなくなり田圃の畦道の上で案山子が声をかけてくれるのでしたがそうして 秋が呟き去っていきました