供養

心の方向足になれなかった手手になれなかった足体の愛おしさ顔は前になって良かったてっ辺にあって良かった手は二本 指は十本足は二本で走れた心だけが方向が定まらなかっただから 心は隅に孤独を抱えてしまった
思い出

空想空は時間  時間は変化変化は未来  未来は希望希望は七色  七色は人種人種は形状  形状は有無有無は過去  過去は時間時間は空
供養

くびき自由に自分の人生を歩いてみたいやっと離れた人生のくびきからあの最後の日まで月が夜空を渡るように雉か夜明けにこっそり鳴くように人知れず 自分の勤めを果たしていくそれでも諦めきれない時はカエルの合唱に朝のカラスの呼びかけを静かに聞いて一つ...
思い出

人間の形状(ジャコメッティ―)線になった人間影を失った人間まさに理想の人間じゃないかそんな日がくることを願う心から願う裏も表も必要なくなって人間の理想の形状じゃないか
夕照り

ヒトデの手空から有への一瞬は私の始まりであった閉じ込められた運命の存在位置はある生きていく位置か 死んでいく位置かその間の 悪戦苦闘 泥まみれ這い上がれぬ道は 目の前に黒々と四方八方から伸びる手はタコの手やら ヒトデの手やら分からないから戻...
供養

苦界夢から始まる夢が無ければ 何も始まらないだろうが夢を持てない 辛い未来が残る人はどこにもたどり着けない淋しく野に立つしかない君だけじゃない 君だけと思わないで風が心無い調べを寄せるそこで倒れた人はいた右も左も無情の人ばかり闘うな 闘うな...
朝まだき

生きるさびしさの心一人ぼっちの心正しい人の下の心それが私下から上目遣いは止めて底に安住しよう毎日を コツコツとそれで何の恥ずかしいことがあろう自分の能力に甘んじようそれでも生なのだ立派な 生なのだ優れた人の分からない強い生なのだ
供養

意味悲しいことが多いほうが良い人生を静かに終えることが出来るから楽しいことは ほどほどが良いしょっちゅうでは 色がついてしまう平凡かぁ つまらなさそう虫のように 一つの事のために生きて中には単純さに 心惹かれる人もいるのだろうその全てに意味...
朝まだき

私の祈り人間は所詮 さすらい人最後は一人 いつも一人いくつもの山を越えて行かなければならないその先に何があるのか分からないから良いのやら 悪いのやら二択が人生で 明るいのやら 暗いのやらせめて 立ち止まらなくても 済むことを祈る私は 恥じ入...
朝まだき

祈りタヌキを轢いた 故郷はもう帰れないそこが あなたの最終地親が待っていたかもしれない子が待っていたかもしれないそこであなたは宇宙の分子となった思い出があったのに精神があったのに歩みはどこまでも続いていたのにもう 振り返るだけの人生人生とい...