供養 老歌手の死世がまだ混乱としていて今だけに一生懸命な夢だけしか無い時代にあなたは余りに早く民心を温め夢を夢見る事しか叶わなかったあなたが光で自分の人生を飾って世を終えた完成に近かった人生華やかな 羨ましい人生が幕を閉じて 心は何かを伝えてくる... 2025.01.10 供養
夕照り きた道野を駆け 獣を追い病に負けず誹謗に耐え 策略を抜け激しく思いは人を謀り人を嫉み 人を危める絶えることのない祖先の血は尽きない輪廻の果てに私を堆積しているカタコンベを継ぎ 哄笑を明け暮れそれで私とはあまりにも切ないきた道です 2025.01.09 夕照り
思い出 里芋昔 里芋は生命の糧だった 今も私を力づけるこの畑に荒んだ雨を ことさら丸くして遊ばせている同じ土地に 同じ養分で数千年前も澄んだ心で実っていたであろうそれを見る私と筋肉質の体躯 脂ぎった頭髪少しばかりの装飾品で身を飾った祖先の視線が同じ... 2025.01.08 思い出
夕照り 行く末私の心も饐え寄る辺なき土地に糧を求め落ちぶれた身は故郷を偲ぶことも出来ない今 人の世の汚泥の中で死に絶えた鳥があの青空を懐かしむように青空の中で 死にたいと思うように私もこの縁の薄い 風景の中で最後を迎え父も 母も 祖先も人類の多くが... 2025.01.05 夕照り
思い出 巡り合い無窮の時の中で同じ時間に乗った仲間が己が方角を定め 駆けてゆき別々の営み 戦いの中で40数年が経った傷ついた者 行きあぐねた者尚 風雨に胸を張り耐えている者果て知れぬ 巡り尽くせぬ宇宙の地球でふと巡り合った北国の中でしみじみと生い立... 2024.12.31 思い出
夕照り 次郎豚粗食に甘んじ 好みを選ばずきれい好きなのに 住いの泥土を諦め邪魔な毛もわずかに柔らかい肉は与えるために用意されました往く宛ても無ければ 脚力の無いこの足で十分です歌うことも 叫ぶことも苦手な私はわずかに濁った呼吸があるだけです。おかし... 2024.12.30 夕照り
夕照り 故郷生まれ落ちて 生きてきた大きな人々の苦い口腔が待っていた抗う術もなく落ちていく私に優しく投げかけてくる微光が苦根の中で光り出そうとしていたのに誠実をあざけていた魂は戻る道を失ってさ迷っている安住は与えられていない雪の中に取り残された心を... 2024.12.29 夕照り
夕照り 運命あなたの光を求めて待つことは もう諦めました期待することは罪なのでしょうか理念 理念 雑念人間とはどれ位の位置にいるのでしょうか幸せに値するのでしょうか私だけが後れているのか宇宙創造からたどり着いた私の形とても とても栄光の道とは思えな... 2024.12.27 夕照り
朝まだき 矛盾権力が歩いている幟だったり TVだったり人になって歩いていたりする人情を失った権力は注意しなければならない弱い人間は益々蔑ろにされ単なる添え物となってしまう互いに神の子なればこそ矛盾は大手を振っていく 2024.12.22 朝まだき
思い出 タンポポ曇天の青空のわずかな日にタンポポは歩き出そうとしていたかつて 向こうの村から大分前の先祖が歩いてきたのを親から聞いていたのだ優しい川が流れニワトリものんびりしていたのをタンポポは立ち上がろうとしている萎えた足を真っ直ぐ伸ばして明日は... 2024.12.21 思い出