供養

 

 

供養

祈り止まらない時間苦を作り 死の元いつも人に交わり絡みついているねばねばと動いていて間に喜怒哀楽が明滅しわずかに見かける澪標がわずかな人たちに 苦悶した精神に僅かな希望となって 人に寄り添う大きな優しい魂が流れに抗って手を拡げている纏わりつ...
供養

見知らぬあの人へ一人小高い山の末枯れた紅葉の中20度の勾配を踏みしめるここは先頃苦しんだ人生を自分で終えた所一隅から黄ばんだ魂を感じる人の世のつれなさ寂しさを洞察と祈りを込めて勾配を踏みしめて行く
供養

有り難う皆んな笑っている写真の中で笑っているもう 誰もいないのに 影だけになってしまう日がくるのに私を見つめているいつまでも話し合えると思っていたのに毎日 私から離れていく私も彼等を置いていくしかない何時までも有り難うとささやいている
供養

お香お香を焚いてあげましょう何もしてやれなかった父母へ私はもう これ位しか力が無いのです今までも大して無かったのです心からのお香を焚きましょうせめて あの空の遠くまで届くように思いをこめてもう 同類となった父母へ最後の勤めのお香を焚きましょ...
供養

豚ごめん食べられるだけの人生なのに大した美味いものも食わせずまして捨てられるもので育てられそんな人間でしかないのに生命のA級戦犯よ何故 神は見捨てないのだ助けてくれ 助けてくれと叫んでいるのに頭を潰していくそんな人間でしかないのに私は何をし...
供養

沖縄あの日も優しい風は吹いていたのだろうか海に囲まれた場面で集約された悲しみが起こった身をもって人々に教えているそんな苦しみが無ければ人は学ばないのだろうか青い海は悲しみの色だったのか
供養

木だった時木のように立つ人間そのような人になりたい厭わず運命に佇んでいる元々それだけなのにいつしか足が生え 手が伸びだし目が光って 口が開いた時から身勝手な葉が伸びだし地球は回転を早めていった戻らなければならない木だった時に無垢の力だけに
供養

願い私達は本当のしあわせなのだろうか人の涙の上に悲しみの上に集っている本当のしあわせの中に住みたいせめてもの小さな私の人生にしたい役にもたたなかった生に恥じ入るばかりなのです
供養

明日のためにこの世は消えて帰らなかった人で満ちている昨日まで隣にいた人がもういない 雪原の中に取り残され記憶から消えてしまった人も沢山いるそんな悲しみが一杯詰まった地球で私は何をしたいのか私は何をすべきだったのか人よ私に熱く語れ暗い言葉でな...
供養

返礼大地に手を差しのべ温かく包み込んでくれた季節は過ぎ今 また 大いなる拒否の境遇を宇宙意思は等しく差し与えた心が凍ってしまっている者には非常に危険な季節だ呼吸を調え 徐々に精神を寛ぎそして又心に優しさの灯りを点そうそうだ 私は故郷を失って...