風は人の間を淋しく流れていた
悲しいものの間を淋しく流れていた
どうすることも どうしようもなく
流れていた
昔々様々あって悲しい出来事の時も
西から東へ 南から北へ
木々とすれ違ったり
土と遊んだりしながら
無邪気にもの達の間を
流れて行って
もう 還ってくることのない
彼等であった