夕照り

夕照り

無常

この夜中に空しい嘆きに時を費やすバカがいる食われるためにだけ生きてきた者がいるこんなに弱い者達が生存している進化論はおかしい
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青いトンボ

心の暗い暗い平原を青いトンボが私を囲んで鋭い口が語り掛ける亡き母が おばさんが負けるな立ちなさいと言っているのだ私に与えられた最後の恩寵なのです
夕照り

ハチの臨終

宇宙のこんな素晴らしい形に完成しながら今 息絶えました一グラムの魂がふうと抜け広大無辺に交わろうとしています私のミニ宇宙の中でもそんな力が右往左往しているのが分かります私も唯のそんな力なのでしょうが
夕照り

道は開けない

人の世はママゴトゴッコのように過ぎていくあまり生産的でない世の中に人は右往左往して真剣そうに生きる優しさの前に権力志向それが上になり進化は進まない本当に必要な人は謙虚になり悲しい人に道は開かれない熊が一生懸命子孫のために危険を冒している
夕照り

すぐさまにも

いつ頃からかすぐさまにも悲しみは蔑みにされ弱者は弱者に固定しようとした人の悲しみの小ささ人のうぬぼれの大きさそんな歴史が回ったってそんな人は消えていけば良い地球の重みの中身は澄んだ風と清流であって欲しい残って欲しいのは軽やかな空気だ
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悪とは

植物に悪いものはいるのだろうか自分で雑草を阻むもの絡み付き絞め殺すもの動く虫を滑らして吸い取るものライオンはいつも動くエサに食いつく蚊は血をもらいながら寄生虫を返す自分のためなら 自分のために人と似たようなことをしているもう 引き返せない
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創造

生み出す能力と利用するだけの能力磨けばますます生み出せるのに時間とはかけ離れためったに現れない力待とうとしない人々が増えて時にも終わりはあるから創造は行ってしまった
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人類

人は着飾ることによって次々と自分から離れていった元々はあまり価値が無かった能力は着飾ることに使われ年輪は瘦せていく落葉しない葉っぱを背負って無限の可能性は生まれてこなくなった種族の限界は見えてしまった
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超越とは

固い固いコンクリートの電信柱風速30mにも電線と揺れていた陽炎の中にキチンと立っていた年月に変化に超越していた静かに去っていったもの達しかし 破壊は待っている
夕照り

微笑と悪意

優しさは微笑みを生んだ優しい言葉は短い調べとなりいつまでも心に残った悪意は多弁となり唱えれば唱えるほど歪んだ世界を拡げたそれから血の色頭の形を変えていった