毛虫

春ともなれば
私の村は
リンゴや桜桃の花盛り
畑の間をアスファルト通りも
巡っています
朝の通勤ラッシュの束の間に
真面目そうな 着ぶくれの
毛虫が
行き交うタイヤのその間を
身をくねらせ
このアスファルト通りを
通り越そうと 鉢巻巻いて
額に汗して じりじりと
何かを目指しています
これが今日の彼の運命です