供養

悲しみと自由

今日人は空を飛んで少々危なかっしく自由のイメージを漂わせているでも生まれた時から人にはそんなにはっきりと背中に悲しみの翼が付いている翼というのは悲しみの象徴なのだあぁ悲しみが自由の象徴とは許せ我が細胞の秘密
夕照り

雨蛙

雨蛙がキャッツアイをして曇り空を仰いでいる座禅をして宗教的夢想に耽っている雨蛙というのは中々大したものなのだ虫を食っても悟達して蛇に飲まれても肛門から帰り夕方は友人とひと風呂浴びて口を開けて眠気をきざし人様御殿の夫婦喧嘩で熟睡だなりたいよう...
供養

病室にて

地球に迷いし魂は又 別れを告げ更なる旅に出る数々の出会いし魂は再会の契りも無く永劫の変転に託する他なく悲しみは全てが等しく持つ定め又何かになって転変してもどうにか幸福になって私の祈りを奉げたい
思い出

残像

父が死んで父は檻に閉じ込められてしまった私は又私の過去を失ってしまった死んだ人間が記憶の中で生きている若くなったり歳を老いたりまだ素っ裸で居間を歩いている絵の無い映像になって私を睨んでいる
供養

もう私の父は そこからもう先には行けないのです時の檻の中に閉じ込められて徐々に離れていく私達を見詰めているしか術はないのです
夕照り

一年

もう思い出を閉じる無表情な風が身を固くした木々の間をすり抜けていく山々は一年の疲れをみせるように紅葉しもう一生の勤めを終えようとして死んで駆けていった私の父も時の漆黒の中に閉じ込められてしまっている
思い出

私の町

冬になるとモックモックと雪が降り続き地球の中の一点にそれも小さい小さい一点に閉ざされて誰も誰あーれも口を独り言ちているのでした
思い出

金魚

大きな世界に有りながら20cm四方の世界しか知らない与えられなかった知ることの少ない空間そんな中であなたは何を見ているのだろうおぞましさと何年たっても変わらない世界であなたは光の箱の中で隠れる場所の無い空間で悲しさに包まれることはないのだろ...
思い出

放課後の秋

学校が終われば遠くの紅葉の山もまっかな真っ赤な夕日に囲まれて帰り道の友達もだんだんといなくなり田圃の畦道の上で案山子が声をかけてくれるのでしたがそうして 秋が呟き去っていきました
思い出

雨と母さん

雨に濡れた日は母さんが よく頭を拭いてくれました放射能で頭が禿げたとか何とか言ってどっかの名前入りの手ぬぐいで坊主頭を丁寧に拭いてくれました禿げとか 放射能とか今では言う人もいませんが雨の降る日は ふと頭を撫でてみたくなるのです