思い出

私と馬鹿

私は馬鹿であった馬鹿にも明日はやってくる馬鹿にも後悔はあった馬鹿には幸福は無いそれでも生きていくそれでも生きている私を送り出した人がいて私を知らない人がいて精一杯進んでいく
思い出

親子

小さい頃 山菜は苦手だった父は都会育ちながら山菜を好んだ私も父の歳までもう10年今は山菜が待ち遠しいこれだったのだ父のあの時の笑顔を思い出すしっかり血は繋がっているしっかり思い出は残っている今日も同じ夕焼けが私と父をつないでいる
思い出

生きてきた意味

バカもやったアホも言った齢80年もう先は無いせめて供養を願う人生の意味を考える先に行ったあの人 この人と共に生きた人生それが寂しかった人生のささやかな輝き
朝まだき

辺境にて

辺境に新しい世界があると言う因習に留まるだけでは行ったら帰れなくなるのでは帰った人は何を見つけられたのか枯葉の裏も表も見せるだけには終わりたくない唯 飛行船が帰るようにはそれだけで終わりたくない新しい価値に行かなければ
朝まだき

希望

唯々 殺せる者が唯々 正義の名のもとに殺せる者が唯々 恨みを持って殺せる者がそこに希望は住んでいない明日に晴れはこない己を守るためだけに闘う人でなく人を守るために闘う人がいるそこに希望はいないかもしれない晴れる明日はそこにしかやってこない
思い出

一瞬の違い

生き物が人になろうとしたり生物が蟻になろうとしてもどんな違いがあったのだろう唯 一寸した意志の違い一寸した空気の違いその瞬間を見てみたいそこに何があったのかそこに神はいたのか同じ時はどこにもあったという
夕照り

カメラ

苦しみを 悲しみを 醜さを妖怪を 悪魔を 見てはならない者をいつまでも残してしまう残されれば もう変わることは出来ないそれを許せる人がいる私はカメラにはなれない
夕照り

悲しみ

悲しみは親をさがしている人悲しみは叫んでも声の届かない人悲しみは空色悲しみは私の背中悲しみはミミズの心悲しみはつながらない心と心夕焼けの中の時間だけが私の時間
思い出

白い旗

その人は白い旗を振るために生まれた立派な勉強をし立派な大学に入って人の骨が砂になる島で終わった誰の力がそうしたのか見えない力が人に降っていた今は大砲の先に草が生きている
夕照り

仏と蜘蛛

仏は雲となり蜘蛛は仏となりて真実の連絡意識の根柢蜘蛛は小さな目で世界を感じており仏は大きな目で気付いていた相互の等質性