朝まだき

人間性

この人は見てしまったのだ人間の後ろに覗く黒い影を右を見ようとしても左に向かせる大きな黒い手が頭を掴んでいる誰が作ったのか容赦なく呑み込もうとする大きな黒い深淵を残り少ない人間性が葉を食いしばる
朝まだき

使命

大きな運動の中でわずかな物に残る原始的それが持っている人間の力を私のフィーリングに会う言葉で追っていく唯 よく私は間違いもするのだが残された時間の中でそれは使命です
思い出

故郷

後になり 先に行き日を重ね 陽は沈みそうして故郷は過ぎていった毎年サクランボは春を思い出しヒマワリは夏に輝いた私は体を育て 思想はできていった既にその町を遠く離れ帰る理由を失くしてしまったのだがいつか又あの思い出を考える時はあるのだろうかし...
思い出

一生

ナメクジに友達はいるのだろうかミミズに仲間はいるのだろうか一緒に戯れることなく個として生きていく共に生きた丘の上に神殿を築いた民の末裔は交わることなく朝を迎えた実に差別的に朝を迎えた
朝まだき

重荷

古来 重荷を背負う者のために宇宙はあるのだ重荷は創造になる善意は単なる一つの状態だ悪意も単なる一つの状態だ進む者のために空間は出来ている永遠なるものは創造の力だけか
夕照り

淋しい時

一人でいるときは良い人だったのに人間に交わると悪心が芽生えてくる今日も ムラムラ 湧いてくる私の悪の芽生え宇宙の悪が感応する聞こえる 聞こえる私を呼ぶ悪寒の源泉堕ちていく 堕ちていく脳の中の宇宙の最深部へサヨウナラ そして コンニチハ
思い出

文明人へ

足裏の柔らかさ 手の滑らかさは文明人への成立贅を尽くした廊下を歩き自動販売機が叫ぶ清潔が溢れ 道標は迷いを鎮め木陰は簡潔に並び 祭りばやしが満ちている止まれ私の双脚よふやけ切って自律神経が終わりを告げ秋斂の石の枕に行きつくまで君に語られる自...
思い出

山川世界

大宇宙の一点に身を置くはるか昔の門出の扉は固く閉ざされすでに帰るべき道はなく暗黒が全身をおおい 冷気が充満する山川世界のただ中に我に与えられし最後の救いの所在神仏の手が閉ざされようと人々の罵声の中に生きようと行き着くところの自然の落人処は私...
供養

ごめん食べられるだけの人生なのに大した美味いものも食わせずまして捨てられるもので育てられそんな人間でしかないのに生命のA級戦犯よ何故 神は見捨てないのだ助けてくれ 助けてくれと叫んでいるのに頭を潰していくそんな人間でしかないのに私は何をして...
供養

沖縄

あの日も優しい風は吹いていたのだろうか海に囲まれた場面で集約された悲しみが起こった身をもって人々に教えているそんな苦しみが無ければ人は学ばないのだろうか青い海は悲しみの色だったのか