供養 間 無窮の時の間で無法の空間と無尽の凝縮が無数の星の光の網羅のごとく複雑に連関し合っている原子の内部に潜む善意は例えば二者の神韻は偏在し たい積し磁場となれば地獄と化し 極楽と化し永久運動のただ中に無限の与えられた可能性だけが残っていた 2024.07.14 供養
朝まだき 願い 南の海に繰り返されたイクサのの後て゜5cmの蟹は 片手5cmのハサミを持ち1cmの飛び出た目で今でも何を招こうとするのか今まで何を見ようとしたのか当てにもならない理想が欲しいのか繰り返す波のように いまだに手招きしている 2024.07.13 朝まだき
夕照り 赤トンボ なべて この世は一期の終わりに 手向けの一輪だになく秋のうららに赤トンボは なに選ぶことなく温もりに寄るいざや、辺々に出生の思い出も無きや死所の人家の廊下なる 厠の庇なる屋根の端なるいまや一人立ちて 生に全うなるか 2024.07.10 夕照り
供養 生まれてみたら いっぱいの透明な空の下黄金一面稲穂の中で生まれてみたら私は 蛇でした生まれてみたら私は 風でした生まれてみたら私は 悪人でしたそして宇宙は満たされていく 2024.07.09 供養
供養 風 風が遠い昔を運んでくる胸の奥の原器にささやいて薄汚れた外郭を一枚いちまいはがしていく風の伝達エネルギーは宇宙の神韻と結び付き体は膨張作用を始めた私にとって風は心の故郷だ 2024.07.07 供養
夕照り 祈り 冬の日本海はためく波頭のかなた水平線はお祭りのよう人の頭が動めいているあの亡き人達もいるのだろうか遊びに行ってみたいけれど知っている人はダーレもいないからこの岸辺で眺めていよう私の足から波が砂を削る招いてくれるのはこの波だけかしらオイデー ... 2024.06.26 夕照り