日々
ある小さな町の あまたの人々が
大きな おおきな 流れの中
肉体を作る細胞のように
意識されない存在となって
顧みられることもなく 険相を繰り返しながら
もしもの自分を捜している
この大きな宇宙が
ただ それだけで静まりかえるのなら
私は今日も 風に戯れているしかない