予兆

葉の落ちた叢林の中を
よく歩いたものでした
葉の厚く敷きつめた斜面はいつも
柔らかく 温かく
いつまでも遊んでいたいものでした
いくつもの丘を越え
又 向こうの小山を越えれば何か
ありそうな気がして いくつもいくつも
超えていって 又同じ風景に出会う時
もう 陽も暮れてきて
私は人生の予兆を受け取っていたものでした