冬の夜

みぞれが老いた父の町に降る
生に対する何かを
耐えるとか ひもじいとか
切ない思いを湛えて
じっと降るものなのです
そうすれば叱られた時などは
暗闇にポッと点いた人家の灯りが
やけに恋しく
照らされた看板は 私と意思疎通を
しようもなく建っていて
打ちひしがれるのが
私の田舎の冬なのです