行く末

私の心も饐え
寄る辺なき土地に糧を求め
落ちぶれた身は
故郷を偲ぶことも出来ない
今 人の世の汚泥の中で死に絶えた
鳥が
あの青空を懐かしむように
青空の中で 死にたいと思うように
私も
この縁の薄い 風景の中で最後を迎え
父も 母も 祖先も
人類の多くが辿ったように
静かにこの世を去り
そうして巡った道も知らずに
子供らは成長し 呼吸し
目を見開いて
私と同じ道を知るのだろう