一生

農夫は荒れ地の木をを切る
耕地を伸ばし
豊かな刈り入れを夢見
朝から昼を惜しみ
暮れて一日の成果を見る
ささやかな食事と
子供のあどけない目が
限りなく彼を奮い立たせた
誠実であった
ある日 鍬が手から離れなくなった
それでも良かったのだが
運命の泥濘は 誰も隔てはしなかった