木だった時
木のように立つ人間
そのような人になりたい
厭わず運命に佇んでいる
元々それだけなのに
いつしか足が生え 手が伸びだし
目が光って 口が開いた時から
身勝手な葉が伸びだし
地球は回転を早めていった
戻らなければならない
木だった時に
無垢の力だけに